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疾患別解説

心内膜床欠損症術後の心房粗動

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.2232S

30歳、 女性: 僧帽弁閉鎖不全

妻は、2歳時に、不完全型心内膜床欠損症で手術をし、その後は中学生まで年1回検査を受けていましたが異常はなく、その後ほかの病気で診察を受けた時にも、心臓の異常は指摘されなかったそうです。

先日、頻脈(150?160)で電気ショックによる除細動を受けました。
利尿剤、血管拡張剤、ジギタリスなどの薬物治療の後、カテーテル検査をしました。結果は、左心房が肥大。エコーで血栓は見られなかったそうですが、手術しかないとのこと。
現在、特に薬は服用しておりません。
担当医から説明を受けたのですが、こうすれば良くなるという話が一つもなく、何をやっても結局は良くならない、短命だと言われました。あまりにネガティブなご説明に耐えきれず、病院を移りたいと申し出て、紹介状を書いて頂き、現在は自宅で安静にしつつ良心的な病院を探しています。ごくたまに咳がでますが、痰はでません。夜寝ている時に息苦しさを感じる時があるようです。

絶対に手術が必要な病状でしょうか?

日本心臓財団からの回答

心内膜床欠損症の手術後で心房粗動であるのは、弁の閉鎖不全のためにかなり心臓に負担がかかっていると考えるべきでしょう。カテーテル検査で手術しかないと言われたとのことですが、これではやはり手術適応であると考えざるを得ません。
ネガティブなことばかりを説明するのが非良心的な病院であるとは思いませんが、一つにはこの病気を修復するのが必ずしも容易ではないからだと思います。弁置換手術をしてしまえば割合に簡単な手術になりますが、まだ年もお若いですし、今後更にお子さんを産みたいとお考えであれば、何とかして人工弁を使わない手術が望まれると思います。そういう条件で手術をすることになりますと、かなりな技術を要することになります。
しかしネガティブな説明だけしかされないのであれば、病院を移られて安心して手術を受けられる病院を受診される方が良いかも知れません。この病気はむしろ大人の手術ばかりしている心臓外科医ではなく、子供の心臓手術もたくさん手掛けている病院で手術を受けられた方がいいかとも思います。
良心的な病院を探しておられるとのことですが、良心的であることは勿論ですが、技術も優れた病院をお探しなることをお勧めします。

2003年10月21日

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