日本心臓財団HOME > 心臓病の知識 > 疾患別解説 > 成人の複雑な先天性心疾患(ファロー四徴症など)とは > 成人の複雑な先天性心疾患(ファロー四徴症など) 相談と回答 > フォンタン術後の生活

疾患別解説

フォンタン術後の生活

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.1452S

20歳、 女性: 単心室

私は単心室などの先天性心疾患です。今大学生です。疾患がバランスよく重なっていたので、手術は小学2年生のときに、準備なしでフォンタン手術をすることができました。

その後もずっと元気で、体育も普通にやっていて、マラソンも3キロくらいまでは走っていました。高校生のときは、満員電車で通学し、部活もアルバイトもこなしていました。

それが高校3年くらいから体力がなくなってきて、去年ごろから体調も悪く、アルバイトでの立ち仕事が長時間できないようになってきました。

今年の夏にカテーテル検査をしたところ、手術で塞いだ右心房と心室の間に漏れがあることと、右心房と肺動脈の血圧が少し高くなってきていることがわかり、服薬(ドルナー)をはじめました。
サチュレーションは座っていると75前後、横になると85前後になります。
今は疲れやすくてアルバイトもやりたいけどやっていないし、たとえば遠くに買い物に行くのも「帰って来るまで(体が)もつかな」などと躊躇してしまいます。

今まで病気を感じずに生活ができていたので、今の状況に少し戸惑っています。治療によって、もとのように立ち仕事もガンガンできるような体力に戻れるのでしょうか。
それとも、これからはある程度はゆっくり、というか穏やかに生活しなければならないのでしょうか。(将来の職業選択においても)

日本心臓財団からの回答

フォンタン手術は、上下大静脈の血液を肺動脈から肺に送って肺循環に関与させ、酸素交換を行う方法です。
正常な心臓では右心室により肺動脈に静脈血が駆出されるので右心室の収縮・拡張による心室筋の強い力があります。
フォンタン手術は右心室を通らないので、肺に送り出される力が弱いといえます。そのため、結論として「立ち仕事をガンガンする」ような体力に戻るのは無理と思うので、あなたの言っている「ある程度ゆっくりで、穏やかな生活」をしたほうが良いと考えられます。
職業選択にしても肉体労働ではなく、デスクワークで、肉体を使う仕事より、頭脳を使う仕事を選んだほうが良いでしょう。

2002年9月12日

この回答はお客に立ちましたか?

公益財団法人 日本心臓財団への寄附

ご寄付のお願い