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疾患別解説

ファロー四徴症術後の心房中隔欠損

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.1146S

20歳、 女性: 心房中隔欠損症

私は4歳の頃、ファロー四徴の手術をしました。
その後は何もなく、急に去年の夏の検診で、心臓に穴があいていると言われました。心房中隔欠損症とのことでした。
30歳まで手術はできないし、自然にはふさがるのは無理と言われています。
それまで何もしなくて本当に大丈夫なのでしょうか。血液が逆流するようになるって本当ですか。症状は疲れやすい以外ありません。
これからの対処法や症状などを教えてください。

日本心臓財団からの回答

16年前のファロー四徴症の手術ですので、すでにこの頃には確実な手術がなされていたはずです。しかし小さな心房中隔欠損であれば、手術に際して見逃されてもそれほど不思議ではないと思います。ただ手術を必要とするほどの大きな孔があいていたのであれば、何か特別な理由があったのではないかと思います。

手術はしても30歳までは出来ないと言われるのはよく分かりませんが、むしろ30歳になってもまだ問題があるようであれば、その時手術をすればよいという意味ではないかと思います。ご指摘のように心房中隔欠損は自然閉鎖はまず期待できません。

心房中隔欠損と一口に言いましても、心臓への影響は様々です。心臓にほとんど影響のない程度のものであれば、血栓症を起こさないことに留意していればそのままで放置することは可能です。しかしある程度以上の大きさものでは心臓にも影響しますし、将来心房細動という不整脈を起こす可能性もあり、そうなると一段とその閉鎖が必要になります。

また、血流が逆流するようになるというのは、三尖弁閉鎖不全が起こるということだと思いますが、かなり大きな心房中隔欠損が残存している場合には将来そういうことが起こる可能性も否定し得ません。しかし小さな欠損であればその危険はあまり考えなくても良いと思います。

2002年1月15日

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