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疾患別解説

金属アレルギーでもアンプラッツァーカテーテル治療は大丈夫か

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.8295

33歳、 女性: 心房中隔欠損症

3年程前に健康診断で「心雑音」と診断され大学病院で心エコー検査を受けた結果、心房中隔欠損と診断されました。
その後、半年に1度、経過観察の為通院を続けておりましたが、主治医の先生より、そろそろ手術を検討してみてはとのご提案があり、カテーテル治療を行っている医療機関を紹介いただき検査を受けました。
結果、欠損孔の大きさ・位置などはカテーテル治療か可能な範囲との事でしたが、その後の検査でニッケルアレルギーであることが判明しました。
ニッケルアレルギーであると、カテーテル治療は絶対に不可なのでしょうか?
日本心臓財団からの回答
心房中隔欠損症を有する患者さんで、ニッケルアレルギーがあり、カテーテル治療を受けて大丈夫かとのことです。これに対し、専門医に以下の質問をして答えを頂きました。
 
1.ニッケルアレルギーの方にカテーテル治療を行っていますか。
回答:金属アレルギーの患者さんもたくさん閉じてきましたが、アレルギー反応は一度も起こったことはありません。欧米は金属アレルギーのひとはかなり多いですが、みなまったく気にせず閉じています。
 
2.行うならばアレルギーに関する何か感度の検査などを事前に行いますか。
回答:デバイス(治療用機器)を皮膚に24時間張り付けて皮膚反応を見るという人がいますが、金属アレルギーの人であれば、デバイスを皮膚に貼れば必ず陽性に出ると思います。
 
3.ステロイドは使いますか。
ステロイドを使ったことも一度もありません。
 
4.手術で除去するようなケースがありますか。
数少ない報告があり、心房中隔欠損症カテーテル治療の海外の大御所が、「これまでに一人だけ、デバイスを入れた後に重症な皮疹が出て、開胸してデバイス抜去をしたことがある」と言っていました。その人は手術で閉鎖した後、閉胸部のステンレスワイヤーでも重症の皮膚反応が出たとのことです。
 
専門医のコメントでは、「ニッケルアレルギーに関しては、まったく心配していません。いわゆるネックレスやピアスに対して皮膚がかぶれるというのは、皮脂や汗で金属メッキがはがれ、それに対して皮膚が反応しているからです。心房中隔欠損症に使用するアンプラッツァーカテーテル治療の場合は、油や汗に触れるわけではありませんし金属の純度も高く、皮膚反応とはまったく違うと思います。」とのことでした。

2013年11月21日

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