疾患別解説

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収縮性心外膜炎の痛みについて

74歳 男性
2005年1月14日

74歳の父親のことで相談いたします。
ちょうど一年前に収縮性心外膜炎と診断されました。また、適切な治療法もなく老化現象だから手術をしてもしかたがないと言われたようです。
その後、何度か担当医に相談し、せめて痛みが軽減する薬の処方をお願いしましたが、今では相手にもされない状況です。
この病気の原因と治療方法について教えてください。また、痛みが軽減する薬を紹介いただけましたら幸いです。

回答

痛みを軽減する薬がほしいとのことですが、収縮性心膜炎は痛みのある病気ではありません。痛みには別の原因があるのではないでしょうか。
収縮性心膜炎という病気はいろいろな原因で起こります。心臓を包んでいる心膜に炎症が起こって、心膜が肥厚し、心臓と癒着して心臓の拡張を妨げる状態となります。このため、浮腫が起こりやすくなり、胸水や腹水をみる場合もあります。しかし、そのほかにはあまり格別な症状はなく、痛みもありません。根本的な治療としては肥厚した心膜を切除するという手術療法しかありません。手術治療をお望みならば、心臓外科を標榜している病院を受診することをお薦めしますが、その前に、循環器科の内科医にご相談になっては如何でしょうか。

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