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疾患別解説

BNP高値と心室期外収縮

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.5423

40歳、 女性: 心室性期外収縮

検診で心室期外収縮の頻発がみられました。また、BNPも上昇していました(BNP100)。現在は、BNPはやや高めだが、散発的なPVCだけでは通常BNP値は上昇せず、これが頻回に起こることで、この程度の高い値を示すことはあるとのことでした。

この程度の高い値を示すことはよくあることでしょうか。それとも極めて稀なことですか 私のように心疾患のない心室期外収縮のみで頻発した患者でBNPが上昇していても、無治療で長生きしている人はたくさんいるのでしょうか。
なお、基礎心疾患のない特発性で一日一万発以上の頻発性心室期外収縮患者の、日本での罹患率を教えてください。また、その中でBNPの上昇する患者の割合を教えてください。

日本心臓財団からの回答

BNP値は心臓への充満圧、つまり心房圧、心室拡張期圧が高くなると、上昇して、圧の高さの程度を反映します。心室期外収縮が単発する状態では、その都度、心房圧は上がりますが、瞬間的です。しかし、これが連発し、かつ頻発すると、圧の上昇が続き、BNP値も上昇することがあります。BNPの上昇は圧の高いことを意味します。

しかし、問題は何のために圧が高くなっているか、ということです。生命の予後は圧を高めている基礎心疾患の内容と故障の程度によって決まります。基礎心疾患がなければ、期外収縮はいくらあっても、また、BNPがいくら高くても、寿命に影響はしません。

なお、基礎心疾患がない状態で一日1万個以上の心室期外収縮がある人の割合をお尋ねですが、心室期外収縮は健康な人の70ないし80%でみられます。多い人では、1つおきに期外収縮が出ますので、一日5万個ということになります。これくらいに出ている人はかなり多いものです。しかし、期外収縮の数は日によって大きく変動しますので、数別に頻度をみた統計はありません。次に、そのなかでのBNP上昇の人の割合もお尋ねです。しかし、これについても資料がありません。健康保険では、心不全がある場合にのみ、BNP測定が認められています。心室期外収縮ではBNP測定は認められていないので、測定した場合には、差し戻されて、検査した病院が経費負担をさせられることになっています。したがって、統計がないのです。

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2008年1月27日

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