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疾患別解説

重症うっ血性心不全の薬物治療

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.1214S

59歳、 男性: 心肥大

心臓や肺に水が貯まるため、利尿剤としてラシックス20mg錠を1日3錠、アルダンクトンA錠25mgを1日2錠摂取していますが、薬としては、これが限度と言われています。
以前はラシックスのみで、尿が非常に出ていたのが、2週間ほど前からは、尿の出が以前と較べて、あまりよくないため、足が正常なときの2倍ほどにはれ上がり、靴やパジャマのズボンが、足首のところから入らない状態です。

担当医の話では、心臓の筋肉が肥大していて、心臓の動きが非常に低下している、心臓と肺に水が貯まっている、心房細動がおこり、不整脈が見られるとのことです。

現在服用している他の薬は、ザイロリック錠、ワソラン錠、フランドル、デタントール錠、ニトロダームTTS、ジゴキシン、ワーファリン錠、ガスター錠、アリナミンF糖衣錠、ビタメジンカプセル、カルグート錠です。

後は水制限(1日800mLまで)しかないと言われているのですが、それ以上水を控えると、腎臓がボロボロになるといわれております。

本人の意思として、入院は望んでいません。(過去に3度入退院を繰り返した時の経験上、薬と水制限以外は家にいるのと、特に変わりはないとのことです)
足のむくみは、現状維持で大丈夫なのでしょうか。
それとも、やはり病院に入ったほうがよいのでしょうか。

日本心臓財団からの回答

患者は心臓肥大、不整脈、肺や心臓に水が溜まるなどの症状があるということから、慢性のうっ血性心不全と思われます。この状態は心臓のために筋肉に動きが弱まり、血液が充分に送り出せなくなった状態です。
軽い状態から、重い状態までいろいろな段階がありますが、この患者さんの場合、その中でも非常に重い症状で、しかも通常心臓に効くと思われるあらゆる薬効が効かなくなったいわゆる治療抵抗性心不全の状態になってしまったものと思われます。
したがって、このような状態から脱するのは大変に難しい工夫が必要となり、高度の熟練した循環器内科医の処置が必要となります。ですから、それらに対応できるスタッフの揃った病院を選ぶべきでありましょう。

治療抵抗性の心不全には治療薬の選択用量、用法に一段と専門的な知識が必要となります。症状が多種多様複雑となるためについつい多様、大量の薬を必要以上に使ってしまうことがあり、自宅での治療は困難となりましょう。
なお、水の制限 800mLくらいまでに制限しますが、その際に食塩の制限(1日2?8g)を行なう必要があります。食塩の取り方を自由に大量に取るとそれに比例して水が溜まってきます。

2002年3月 3日

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