疾患別解説

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術後の陥没呼吸

6ヵ月 女性
2005年11月17日

6ヵ月の娘について相談します。心室中隔欠損症修復術後、肺炎・敗血症・感染性心内膜炎と診断され、CRPが20?0.7に下がったので、人工物のパッチから自己心膜を使ったパッチに交換する手術を行い、術後のエコー診断で、ベジテーション(疣贅)か、菌の塊かわからない物が3ヶ所発見され、主治医にもどちらか判断がつかないと言われています。このような場合の検査方法はないのでしょうか。
また、陥没呼吸があり、上気道狭窄の疑いと診断されているため、4ヵ月程、人工呼吸器をつけたままです。気管切開をするべきでしょうか。

回答

1)どちらか判断は難しいです。両方の可能性を考えて治療をします。検査としては血液培養ですが、抗生物質使用下では菌が生えないでしょう。
2)気管切開をすると呼吸管理はしやすくなります。しかし乳児の重い心室中隔欠損症(手術前)で陥没呼吸がある場合の狭窄部は、大部分の場合に上気道でなく、気管支です。その場合には心内修復手術後には陥没呼吸はなくなり、人工呼吸から離脱できます。このお子さんでは右横隔膜挙上も陥没呼吸の一因でしょう。気管切開の適応をきめるとき、気管支鏡検査などで上気道狭窄を確認する方が安全です。

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