日本心臓財団HOME > 心臓病の知識 > 疾患別解説 > 子どもの先天性心疾患(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症など)とは > 子どもの先天性心疾患(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症など) 相談と回答 > 心房中隔欠損症の治療選択

疾患別解説

心房中隔欠損症の治療選択

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.3099S

7歳、 女性: 心房中隔欠損症

7歳の娘が心房中隔欠損症と診断され、昨年カテーテル検査を受けました。結果は、
1)穴の大きさは12mm程度。
2)肺動脈にもどる血液量が計算上は1.5倍。
* ただし、実際はもう少し多い量が流れている可能性があると診断されました。
3)平均を1とした場合、右心室が約1.48倍大きい。左心室が0.84倍小さい。
4)弁から時々、非常にわずかな逆流がある。
* 心房中隔欠損の影響かはわからないと診断。
ということでした。
お医者さまからは、急は要しないが、手術適用の診断をされております。
心房中隔欠損の治療として、開胸手術とカテーテル手術があると聞いておりますが、
1)カテーテル手術は、いつごろ認可される予定でしょうか。ここ1、2年で認可されるようなことも耳にしております。
また、認可された場合、病院は限定されるとは思いますが、すぐ手術可能なのでしょうか?やはり、認可後、1年位は準備期間が必要となるのでしょうか?
また、日本にはカテーテル手術の技術をもったお医者様は何名程度いらっしゃるのでしょうか?
2)開胸手術とカテーテル手術について、メリット・デメリットについて教えてください。
3)カテーテル手術を行う場合、事前検査としてはどのようなものがありますでしょうか?

日本心臓財団からの回答

治療の幅が広くなってきておりますので、ずいぶん迷われることと思います。さて、カテーテルの認可される時期ですが、厚生労働省が決めますので、はっきりしたことはわかりませんが、1?2年以内には認可されるだろうと予想されています(*注2005年認可)。
認可後、保険適応になるかどうか(費用がどのくらいかかるか)などの決定に少し時間がかかるようです。カテーテル手術の技術を持った医師は、日本には数多くいます。しかし、今後も確実に治療を行っていくために、病院は、最初は限定されます。
これらの病院は、まだ、決まっておりません。徐々に多くの病院で行えるようになると思います。(今までの日本での経験数は、74例です)。
開胸術のメリットは、確立した治療法として、50年の歴史があるので、治療後の経過がわかっていること(小児で治した場合の長期予後は非常によい)、直接みながら治療するので、確実であること、子どもの場合は異物が残らないことなどです。デメリットは、入院が長いこと、痛みを伴うこと、出血を伴うこと、胸に傷が残ること、稀ですが、人工心肺を必要とすることです。費用は、ほとんどかかりません(カテーテル治療の費用は保険の認可によると思います)。
カテーテル治療のメリットは、入院が短い、胸に傷ができないなどで、確実性は少し劣ります。また、異物が心臓内に残ることです(将来、問題にならないとされていますが)。
共通しているのは、全身麻酔を必要とすること、空気栓塞を起こす可能性がわずかですがあります。
この程度の大きさの欠損孔の場合は、カテーテル治療の事前検査で特に必要な検査はありません。一般的な心エコーを含む検査です。食道から行うエコーも手術中に行うことが多いと思います。

*注)2005年8月より治療が開始されました。→説明ページへ

2005年1月29日

この回答はお客に立ちましたか?

ご寄付のお願い