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肺に水がたまっているといわれた

77歳 男性
2004年8月30日

77歳の父のことをお尋ねします。
1ヶ月前の検診で、肺に水がたまっているといわれたそうです。
先日、精密検査(エコーや胃カメラ、レントゲンなど)を受けましたが、結果は、原因不明で、一ヶ月たっても水の量は増えていないため、もうしばらく様子を見ることになりました。このまま経過観察で、問題ないのでしょうか?
また、原因不明という診断が気になります。

回答

肺に水がたまっているといいますが、肺ではなくて、胸水、つまり、胸膜腔に水が溜まっている状態であろうと思います。浮腫があるというのと同じ意味にお考え下さい。
診断は胸水の性質によります。胸水が血性であったり、ドロドロしたものであったりすると、悪性腫瘍の心配があります。サラサラした水のような場合ですと、栄養失調があってタンパク不足になっていたり、心不全のために血液の流れが悪いという状態が原因となっていると考えられます。
胸水の診断ができておらず、これが水が少量で、採取できないほどであったためというならば、あまり心配は要らないと思われます。高齢の方に浮腫がよくみられるように、高齢者では胸膜腔に水が溜まるということはよくあることです。

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