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疾患別解説

洞不全症候群に対するペースメーカ植込み基準

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.7682

50歳、 女性: 洞不全症候群

陸上競技の激しい練習を行った際、少し頭痛があったのですが、その後、飲酒をして寝たところ、翌朝気分が悪く頭痛、動悸もありました。仕事中に気分が悪くなり、また動悸も激しくなって少し休んだ後、病院に行ったところ、洞不全症候群と診断され、入院しました。入院時、脈が飛び、脈拍も30前後だったので、簡易ペースメーカを入れましたが、退院時、今後、突然死の危険もあるので、ペースメーカを入れるとのお話が主治医よりありました。
現在は脈が40程度ですが、普段でも40~50の脈拍が多く、激しい運動の後は36のときもありました。すぐにペースメーカが必要なのでしょうか。
日本心臓財団からの回答
日本不整脈学会や日本循環器学会のガイドラインに従えば、洞不全症候群ペースメーカ植え込み術を必要とするのは、
 1.発作的に長い心停止(通常は5秒以上)が起こり、そのために一時的に脳の血流が低下し強いめまいや意識消失(失神発作)を生じる場合
2.心拍数40/分未満の著しい徐脈が持続し、心拍出量が低下して心不全を起こす場合で、ペースメーカによって心停止を防いだり、心拍数を増加させることによって心不全を改善したりする効果が期待される場合
とされています。
お申し越しの例がこれに該当するかどうかは、実際に記録された心電図所見とその際の症状が一致するかを判断する必要があります。
お話の内容からかなり激しいスポーツをされるようですので、いわゆるスポーツ心臓で普段の心拍数が低下しており、アルコールや暑さによる脱水などの影響で一時的に洞不全症候群と類似の状態を呈したとも考えられます。もしそうであれば、ペースメーカ植え込みは必要ないことになります。
またペースメーカ植え込みを行った場合にも、マラソンを含めて通常の運動は制限する必要はありません。
ただし、サッカーやラグビーなど胸部の植え込み部に強い負荷がかかるスポーツは避けた方がよいでしょう。

2012年9月10日

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