疾患別解説

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と心肥大

35歳 男性
2005年1月30日

子供の頃に完全房室ブロックと診断され20歳のころ、心臓カテーテル検査を行いました。その結果、特に異常は無く普段の生活には支障ないと言われスポーツにおいてもまったく制限なしとの診断結果でした。
しかし2年前の会社の健康診断で心肥大により精密検査を受けるようにいわれ、総合病院で受診したところ、完全房室ブロックと診断され、ペースメーカを入れました。その後、一度は心臓の方も少しながら改善の兆しがみられたようですが、現在、ふたたび心臓が大きくなっており、このまま症状が進むと危ないかもしれないとのことでした。そこで、次回の検査の後、一度カテーテル検査をうけ、場合によっては心臓移植を考えた方が良いとのことでした。
ただ、早期に発見しており、歳も35歳と若いので、今すぐに重大な結果になると言うことでなく、このまま一生終わることもあるとの説明でした。症状が深刻になってからの移植というのは難しいらしく、今から臓器移植登録しておく必要があるとのことでした。現在は、ディオバン錠を服用しています。
当然の事ながら、告知を受けたのはショックであり、今後の生活にも不安があります。まず、この病状の原因が知りたいのですが、主治医の先生は子供のころからの完全房室ブロックが悪化してきたものが主な理由だろうとのことでした。
しかしながら、3年前から仕事が忙しく、日々の業務による過度のストレス、残業による睡眠不足などがありました。
このことから、現在における病状(心臓が大きくなる)の原因は、子供の頃のものだけでなく、過度のストレスも大きいのではないかと推測しております。実際、それまでの健康診断では異常は見られず、格闘技などのいろいろなスポーツもしているくらいでした。
心臓病の発症の原因に、ストレスは関係しているのでしょうか。

回答

子供の頃より完全房室ブロックを指摘され、また最近になって心肥大といわれたとのことですが、これらの症状はまったく独立に起こったと考えるよりは両者比較的しばしばみられるものですから、心肥大があってそれに房室ブロックが合併したと考えるのが普通であり、自然と考えるのが一般的と考えます。考えられる病気はいろいろありますが、その中でも主治医から心臓移植の可能性を考えるように示唆されたとのことだと、たとえば肥大型あるいは拡張型心筋症の可能性があります。いずれにせよ心臓専門医の精査を受ける必要があります。その指示を受けて下さい。
また軽い運動であってもなるべく避けてください。ましてや格闘技などの激しい運動は厳禁です。あなたの場合、ストレスは病状を悪くします。心臓移植を希望するならば、その前に心臓専門医によく相談してください。

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