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疾患別解説

拒食症と徐脈

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.1158S

24歳、 女性: 洞機能不全症候群

洞機能不全症候群について、教えて下さい。
私は、高校2年生のときに「拒食症」になり、一年半で約30キロ痩せました。そのうち動悸を感じ、疲れやすくなったので病院を受診したところ脈拍数が「27/分」だったので、栄養指導とアロテックの処方を受けました。1年ほどで改善し、服用をやめています。

それから数ヵ月後、また倦怠感やなんとなく胸の苦しさを感じたので病院へ行くと、また脈が37/分と徐脈になっており、ホルター心電図の結果、夜寝ているときは特に徐脈になっていて、脈の間隔が17/分になっていることがあると言われました。
治療は「ペースメーカの植え込み」しかないと言われ、何か症状が出たら来るように言われ、薬もいただけませんでした。

その後、就職し、心臓外科の先生に診ていただき、初めて「洞機能不全症候群」と診断され、1年間「プロタノール」を飲み、経過を見た結果、先生と相談してペースメーカ植え込み手術を受けることになりました。
一昨年、「AAI」タイプのペースメーカを植え込んでいただいたのですが、手術してすぐの検査で、「房室ブロック(2度、ウエンケバッハ型)」が起きていることがわかりました。それも、起き上がっているときは平気なのですが、横になるとブロックが起きるのです。基本レートを70から60に落としたら、1度のブロックは起きてしまいますが、脈が跳ぶことはなくなったので、また薬を飲みつつ1年間様子を見て、昨年、心室にもリードを入れて「DDD」タイプにする手術を受けました。現在は倦怠感もなくなり、元気に生活しています。

教えていただきたいことは、
1)拒食症で徐脈になることはないと言われたのですが、本当ですか?
2)私は眠ったり、横になったり、また眼球を圧迫された(検査で)時に特に徐脈や房室ブロックなどが起こったのですが、私の病気の原因に何か関係があるのでしょうか?
3)一回目の手術の後に房室ブロックが発生したので、また悪くなるのではないかと不安です。もう2本入っているので大丈夫だと思うのですが、ペースメーカの刺激が効かなくなることはあるのでしょうか?
4)検査室は機械がいっぱいです。気をつけたほうが良いことはありますか?
5)疲れが溜まると、心臓はちゃんと動いているのに息苦しくなったり、胸が苦しくなったり(心臓の鼓動を強く感じる)します。数分横になるとすぐ良くなるのですが、これは正常のことですか?

よろしくお願いします。

日本心臓財団からの回答

1)拒食症で徐脈になることはあります。痩せて代謝機能が低下したとき、さらには甲状腺機能低下症を合併したりしたときには徐脈になります。しかし、この場合には拒食症が治り、甲状腺機能が改善したときには徐脈も治ります。洞機能不全症群という診断になったものなのでしょう。

2)眠ったり、眼球を圧迫されたりすると、正常人でも徐脈になります。しかし、もともと素地のある人ではこれが高度に現れるので、診断上、参考にされています。

3)ペースメーカの刺激が効かなくなるのは、電極が動いたり、断線したり、電池が切れたりした場合です。ペースメーカを入れた患者さん一般にいえる日常の注意を守り、定期的な診察を受けていれば、心配な事態は起こらないと思います。

4)一般的に臨床検査の機器は支障はないはずです。ただし、どんな機器が使用されているかによります。医学用途以外の機器が用いられている場合には、業者にお尋ねになっておくのが賢明と思います。

5)疲れがたまると、息苦しくなり、横になるとすぐよくなるというのは、健康な人でもよくみられることです。ただし、洞機能不全症候群というような病気があったり、ペースメーカが入っている状態で、心臓の拍動数が固定していると、こうした疲れは起こりやすくなります。注意しなければならないのは、洞機能不全症候群とは別の病気はないかということです。一応、担当の医師に確かめておくのが良いと思われます。

2002年1月21日

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