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疾患別解説

自覚症状のないWPW症候群は手術すべきか

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.7952

21歳、 男性: WPW症候群

高校の頃、WPW症候群と診断されましたが、放置していました。大学の健康診断でまたWPW症候群と診断されました。自覚症状もなく、発作が起きたこともないのですが、病院の先生から手術を勧められました。必要でしょうか。
日本心臓財団からの回答
1.WPW症候群は心房と心室との間に正常な伝導路とは別に副伝導路という小さな伝導路がある状態です。これだけのことなので、日常的には何ら不自由はなく、生涯、問題になることはないのが普通です。
しかし、なかには、頻脈発作を生じる場合があります。第一には、正常伝導路と副伝導路との間で興奮旋回を生じて、このために頻拍発作を起す場合があります。
女性の場合には、これが出産時の障害になることがあるのです。ただし、生命に危険はありません。
第二には、高齢となって、心房細動という不整脈が起るようになってくると、心房興奮が副伝導路を下降するために、著しい頻脈を生じ、心不全状態となる場合があります。ごくまれには危険な状態になることもないではありません。
2.手術というのはカテーテル電極を用いて、この副伝導路を焼き切るという治療をすることです。この治療は担当医がいうように、成功率が高いので、万が一の安心のために行なってもよいのですが、合併症が絶対にないわけではありません。また、治療は頻脈発作を起こすようになってからで十分に間に合います。
3.ご質問は、男性であり、これまで、頻拍発作を起したことがない、という方からのものです。それならば、以上のことをよく理解した上で、「頻脈発作を起こすようになるまでは、このまま、放置する」という選択肢をお勧めします。

2013年5月27日

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