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疾患別解説

WPW症候群を伴う心筋症

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6783

14歳、 男性: WPW症候群

現在中学2年生の息子について相談です。
小学校1年生の心電図検査でWPW症候群と診断され 大学病院にて心電図の再検査をしました。特に運動制限もなく、あまり心配しなくてもよいというという診断でした。
中学1年生の心電図検査でまたWPW症候群で検査通知をもらい、今回は心電図検査以外に心エコー検査を行ったところ、拡張型心筋症の疑いがあるとの話があり、CT検査、ホルター検査、血液検査を行いました。エコー・CT検査で心室が拡張時60mm弱の大きさ、心臓の収縮率が38%、血液検査の結果でNTproBNP152でした。
運動に関しては、野球をしていましたが、激しい練習の際には息切れがたまに激しくあり、先生からもやめるように勧められました。
通常の生活においては 特に自覚症状はありません。薬も飲んでいません。
今は経過を見守るしか方法はないのでしょうか。野球は続けられませんか。心筋症は治る可能性はありますか。

日本心臓財団からの回答

WPW症候群には単独でみられる場合と、心筋症などの症状の一部としてみられる場合とがあります。お子さんの場合は、心室腔がやや大きく、収縮率も低いので、心筋症の一部であったのではないか、と疑われているのであろうと思います。しかし、前者の場合でも、WPW症候群では頻拍発作がよくみられるのですが、これが数日、つづくと、心筋症のような心室腔が拡大してくる場合があります。このときには、頻拍が停止して後、数日のうちには回復します。これを確認するためには、エコー検査を繰り返していただくとよいでしょう。問題になるのは、後者の場合です。しかし、今日、心筋症といっても、経過のよい場合が多くあることがわかってきています。心不全の指標であるNTproBNP値も低いので、心配なさることはないと思います。野球競技で息切れがあるようであれば、それは警告信号ですので、それ以上のことは控えさせなければなりません。現在の担当医の考え方は適切と思います。よく相談にのっていただいてください。

2010年7月22日

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