疾患別解説

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アンカロンは必要か

49歳 男性
2005年11月14日

初めは、かぜの症状で近医を受診し、心房細動を指摘されました。それまで、健診などでも、血圧はやや高めだが、心臓病などなく特に自覚症状はありませんでした。
放置しないほうが良いと言われ、ワーファリンでコントロール後、2回除細動を施行されました。除細動後はそのつど洞調律に回復しても、数日後には、また、心房細動に戻ってしまい、サンリズムが処方されました。その後、アンカロンに変更され、洞調律が維持されています。
しかし、アンカロンというお薬を「今日の治療薬」という本などで調べてみると、副作用も重篤であり、適応も、生命に危険のある再発性不整脈で他の抗不整脈薬が、無効か、使用できない場合とあり、肥大型心筋症に伴う心房細動などと記載されています。
アンカロンを飲みはじめてから、約5ヶ月近くにもなり、こんな薬をまだ飲み続けなければいけないのか、本当に必要なのか、できれば、内服を中止して、様子をみたいのですが、ご意見をお聞かせください。

回答

アンカロンは、大変よく効く薬なのですが、副作用があるために、限られたケースにだけ使用するように注意されています。一方、心房細動の発作があった方は、たとえ、心内血栓が証明されていなくても、ある期間は血栓予防薬を用いていたほうがよいといわれています。そこで、あなたさまの場合には、アンカロンを服用しているから、心房細動発作がなくてすんでいるのか、服用をやめても大丈夫なのか、という問題があり、さらには血栓予防薬を必要とする状態なのか否かという問題があります。この判断のためには患者さんの状態と担当医の経験によるところが大きいと思います。ご自分で判断するのではなく、担当医によくご相談になってください。

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