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一度、発作を起こしたが、アブレーション治療は気が進まない

79歳 女性
2005年11月 2日

前日からの過労で、知人宅で気を失い、救急車で近くの病院に運ばれました。気を失っていた時間は数分で、直前は目の前が濃い紫色になりました。痛みや胸苦しさは感じませんでした。周りの人の話では、汗をかき顔面蒼白であったそうです。救急車内で酸素マスクかなにかを処置され、すぐに意識を取り戻しました。救急車内での脈拍は171だったそうです。数時間後にはほぼ正常に戻り翌日退院しました。
数日後に自宅近くの大学病院循環器内科を受診しました。精密検査の結果、発作性上室頻拍といわれました。
医師の話では、頻拍の発作を退治するためにはカテーテルアブレーションしかないと言われました。今回は幸い早期の処置により助かったとのこと。カテーテルアブレーションによる治療までは持続的にワソランを服用するようにとのことでした。
79歳にして初めてこの発作がおき、救急車のお世話になりショックを受けています。カテーテルアブレーションは危険性もあり、この年で受ける気になりません。ワソランも副作用があるようで心配です。
この発作は、一度起こすと次回起こりやすいものなのでしょうか。そうでなければ過労にならないよう自分をコントロールすることで、アブレーションも受けず薬も服用もしないで様子を見てみたいのですが、如何でしょうか。

回答

まだ、一回だけの経験では、アブレーション治療に気が進まないというのは、理解できます。ただ、一回だけとしても、かなり重症だったようで、再発はさけたいところです。様子をみるとすれば、第一は、現在のように、軽い予防薬として、ワソラン服用を行うか、交感神経ベータ遮断薬を用いておくか、にすることです。
第二は、発作が起こったときの治療薬を常時、携帯しておくという行き方です。
そして、第三がこうした治療薬を常時、予防の意味で服用するという行き方です。
第四がアブレーション治療です。こういう順に選択することを考えては如何でしょうか。

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