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発作性上室性頻拍に伴うめまいとベータ遮断薬

30歳 男性
2005年5月20日

3、4ヶ月ほど前より不整脈、めまいがひどくなり、かかりつけの医師よりテノーミンを処方してもらいました。たしかに心臓には良く効いているということを実感できているのですが、めまい(ふわふわしている感じ)が取れません。念のため脳神経外科にも受診しましたが、こちらのほうからは特に異常がないとのことでした。
ベータ遮断薬には、ISAがあるものとないものがあると聞きますが、めまいの軽減ということでISAのあるほうの薬に変えてもらうというのは、治療の選択肢としてあり得るものでしょうか。あるいはめまいが少ない他の薬というのはあるでしょうか。

回答

ISAというのは、内因性交感神経刺激作用をいいます。神経遮断薬は薬が神経受容体に結合して、働きを抑え、神経刺激の作用が出ないようにする薬です。しかし、薬が神経受容体に結合するときに、受容体を多少、刺激してしまうことがあります。このような働きをISAといっています。いうならば、効果の少し弱い遮断薬ということになります。
一方、遮断薬の副作用として、めまいがあるのですが、これが遮断作用の強さと関係するものであるのかはわかっていません。また、この副作用には個人差があって、同じ薬がある人には具合が悪く、他の人には何でもない、といったことがあります。
以上のことから、めまいが気になる場合には、第一には、薬の使用量を少なくすること、第二にはISAの有無とは関係なく、薬をほかの薬に変えてみることが考えられます。

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