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疾患別解説

心室期外収縮のアブレーション治療

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.8556

40歳、 男性: 心室性期外収縮、非持続性心室頻拍

2ヵ月前に、心室性期外収縮及び非持続性心室頻拍の診断を受けました。心臓機能検査は異常なしでしたが、ホルター心電図で1日に30,000回  また別の日は23,000回でした。
主治医のお話では、不整脈が2万回/日以上出ており、すぐにどうというわけではないが、ゆくゆく心不全等による突然死になる可能性があるから、アブレーション治療を勧めるとのことでした。
現状では支障がないのですが、アブレーション治療を受けるべきでしょうか。
日本心臓財団からの回答
心室期外収縮および非持続性心室頻拍に対するカテーテルアブレーション治療の適応に関してのご質問ですが、専門医においては通常、日本循環器学会の「カテーテルアブレーションの適応と手技に関するガイドライン」を参考に適応を決定しています。
このガイドラインではクラス1(評価法,治療が有用,有効であることについて証明されているか,あるいは見解が広く一致している)として、まず、1)薬物治療が無効か使用できない場合、あるいは2)症状が強く患者がアブレーション治療を強く希望する場合、の二つが大前提になっています。
その上で、1)期外収縮や非持続性心室頻拍が持続性心室頻拍心室細動の契機になる場合、2)心機能低下または心不全を有する場合、3)心臓再同期治療や植込み型除細動器治療の補助治療になる場合、などにアブレーション治療の適応を考慮します。
ご質問の症例では、心機能に異常がないとのことですので、おそらく流出路起源の特発性心室期外収縮で、頻発している場合に該当すると思われますが、適応としてはクラス2a(データ,見解から有用,有効である可能性が高い)と考えられます。また、スポーツや運転などのために患者さんが根治を希望する場合も適応になります。
カテーテルアブレーション治療のリスクに関しては、カテーテルという異物を心臓に挿入しますので、合併症がゼロではありませんが、知識や手技の進歩により年々リスクの頻度が低下しており、重大な合併症はほとんど起こらなくなっています。最近の統計では軽微な合併症で、1.7%と報告されています。
これらの点を総合的に判断して、担当医が適応を決定したものと考えられます。
以上をご参考にされ、担当医から詳細なご説明をお受けになることをお勧めします。

2014年4月24日

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