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第10回日本心臓財団メディアワークショップ「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」

開会にあたり杉本氏は、今回のメディアワークショップのテーマである「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」について両者の関連性の深さを指摘したうえで、「『成果を挙げてほしい』と期待する一方で、『果たして成功するだろうか』と心配している」と述べた。その理由として、問題点が山積していることを挙げ、「専門家の先生方に、特定健診・特定保健指導に対して賛成と反対の立場に立ってご議論いただき、この制度をうまく活か...

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岡山氏は、これまでわが国の保健事業の柱となってきた地域保健と職域保健の問題点を提示し、新たにスタートする特定健診・特定保健指導の概要から意義、今後の論点を紹介した。岡山氏は、同制度を「健康診断を40歳以上の国民に義務付けたことは、国民の健康管理を医療保険の枠組みで実施することを意味し、従来の制度から大きく転換した」と評し、保険者の行う保健事業の方向性についてさらなる議論が必要との考えを示した。...

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特定健診・特定保健指導は、予防医学における国を挙げての壮大な実験である――。久代氏は新制度について、診断基準と指導方法に問題が残されている点に言及しながらも、「まずは“やってみる”ことで、予防医学実践のノウハウを蓄積すれば巨大なデータベースも構築できるため、これらを活用した効果的な健診や保健指導法の開発が期待される」と述べ、本制度の意義を指摘した。   保...

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山科氏は、特定健診・特定保健指導に反対の立場に立って、特定健診の各種検査の数値基準を検討した。「高い心血管系疾患のリスクを抱える人々への介入ができなくなるだけでなく、必ずしも介入の必要がない人まで患者として掘り起こしてしまい、ひいては医療費の増大を招くことになる」と問題点を指摘した。   疾患の予防における2つのアプローチ 予防医学の戦略には、リスクの高い集団に重点的に介入して...

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わが国において脳卒中は、要介護の原因疾患の第1位となる最も重大な疾患であり、高血圧が最大のリスクファクターとされている。鈴木氏は、「特定健診・特定保健指導では、脳卒中の危険因子とは必ずしも言えない腹部肥満の患者にしか積極的な支援を行わないため、今後は高血圧への対策が不十分となる」と指摘し、腹部肥満に重点を置いた同制度の方針に対して懸念を示した。   要介護の最大の原因疾患は脳卒中...

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特定健診・特定保健指導が抱える問題点の一つに、個別相談や集団健康教室などの指導がもたらす効果が不明瞭であることが挙げられる。岡山氏は、厚生労働省が行った「国保ヘルスアップ事業」の成功例を取り上げ、重点的な保健指導が血圧をはじめとした各種臨床指標の改善と医療費の抑制をもたらすことを示し、特定健診と特定保健指導の成功に期待を寄せた。   健診一辺倒からの脱却 特定健診・特定保健指導...

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特定健診・特定保健指導に対する総論的評価 山口(座長) 岡山先生が指摘されていたように、従来は健診しか行われていなかったところに、新制度で保健指導が加わったことは、大きな前進であると思います。このほか経済的なインセンティブが働くように保険者に動機付けを行ったことも新しい点だと思います。こうした点に、反対の立場の先生方からご発言をお願いします。 山科 こうしたシステムは必要だと思いますし、早...

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