日本心臓財団HOME > 日本心臓財団の活動 > 一般刊行物 > ハートニュース > 血圧コントロールできていますか(2006年発行)

日本心臓財団刊行物

ハートニュース

血圧コントロールできていますか(2006年発行)

■PDFダウンロード: PDF PDFファイル

企画:日本循環器学会教育研修委員会
監修:今井 潤 東北大学大学院薬学・医学系(併)研究科教授
発行:日本心臓財団

どこからが高血圧?

  あなたは自分の血圧値を知っていますか?血圧測定してみたものの、「いくつからが高血圧なの?」という方も多いのではないでしょうか?
  高血圧と診断され、降圧薬などによる治療が必要になるのは、病院の診察室で測った血圧値が140/90 mm Hg以上の場合です。しかし、診察室で測定されると、緊張して一時的に血圧が高くなる「白衣高血圧」の方がいるため、診察室での測定だけでは正しい血圧が把握できないことが分かってきました。そこで重要になるのが家庭血圧です。
  家庭では診察室よりもリラックスしているため、血圧も低めになります。家庭での高血圧の基準値は、135/85 mm Hg以上(正常値 125/80 mm Hg未満)ですが、われわれの調査では、この値を知っていたのは、高血圧患者さんでも一割に満たないという結果でした。
  自覚症状なく進行し、心臓病や脳卒中の引き金となる高血圧から身を守るためにも、自分の血圧をしっかり把握し、きちんとコントロールしていくことが大切なのです。




血圧はいくつまで下げればいいの?

  高血圧と診断されたら、生活習慣の改善、降圧薬などによって、血圧を下げる治療を行います。最近、さまざまな大規模臨床試験により、血圧をしっかり下げることで、心臓病や脳卒中になる危険を減らせることが明らかになってきました。
  日本高血圧学会では、降圧目標値を左記のように明確にして、厳しい血圧コントロールを推奨しています。

家庭でも血圧測定を

  家庭血圧は家庭血圧計があれば誰でも手軽に測れますが、測るたびに違う値が出て、かえって心配になる方も多いようです。血圧はちょっとした動作や体調、精神状態、環境などによっても左右されるため、測定値は毎回違って当然です。1週間ほど測定を続けてみて、平均値が135/85mmHg以上なら、医師に相談しましょう。

朝の血圧高くありませんか?

  家庭血圧は、診察室では見つかりにくい高血圧の発見にも役立ちます。昼間、診察室で測る血圧は正常値でも、日常生活での血圧が高い「仮面高血圧」や、特に早朝の血圧が高くなる「早朝高血圧」では、心臓病や脳卒中になる危険が高くなるため、家庭(特に朝)での血圧測定はとても重要です。 仮面高血圧や早朝高血圧になる方の約半分は、降圧薬を服用中の患者さんで、薬の効果が翌朝まで持続していないことが原因と考えられます。長時間作用型の降圧薬に変更する、服用時間を変えるなどの対処法がありますので、降圧薬を服用中の方は特に注意して測定してください。

日本心臓財団より

 日本心臓財団は、わが国三大死因のうちの心臓病と脳卒中の制圧を目指して、1970年に発足いたしました。
 当財団は、研究に対する助成や予防啓発、また世界心臓連合加盟団体としての諸活動を通して、心臓血管病の予防・制圧に努めております。当財団は皆様のご寄付により運営されています。どうぞ皆様のご協力をお願い申しあげます。
 健康ハート・ハートニュース・健康ハート叢書を送付ご希望の方は、
 いずれも200円分の切手を同封の上、ご住所、お名前を明記し、下記まで郵送にてお申し込みださい。


月刊心臓

ご寄付のお願い