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ハートニュース

高血圧と脳卒中(2005年発行)

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企画:日本循環器学会・教育研修委員会
監修:島田 和幸 自治医科大学循環器内科教授
発行:日本心臓財団

脳卒中
防ぐためには
脳梗塞の病型と発症部位のイラスト
脳梗塞の病型と発症部位
脳卒中の危険因子のイラスト
脳卒中の危険因子
 脳卒中は、脳の血管が破れる脳出血と、脳の血管が詰まる脳梗塞の二つに大きく分けることができます。日本では、昭和四〇年頃までは脳出血が多く、四〇代、五〇代の壮年者が急に倒れて亡くなってしまうことも、よくありました。最近は血圧の管理や栄養状態もよくなり、脳出血は減少しましたが、高齢化社会に伴って、今度は脳梗塞が増加してきました。
  脳梗塞には、脳の細い血管が詰まるラクナ梗塞と、太い血管が詰まるアテローム血栓性脳梗塞、そして不整脈などが原因で心臓内にできた血栓が、脳の動脈まで移動して詰まってしまう心原性脳塞栓があります。
  脳梗塞は、たとえ軽症であっても、運動機能が麻痺して身体が不自由になったり、寝たきりや痴呆の原因にもなりますので、健康で長生きするためには、早くから予防することが大切です。


血圧管理の三種の神器

家庭血圧計、血圧手帳、計算機の「血圧管理の三種の神器」イラスト
 
 高血圧とは、病院で測定した血圧が一四〇/九〇mmHg(収縮期/拡張期)以上をいいます。しかし、血圧は常に変動していますので、病院で測定した血圧だけで高血圧と判断するのは難しいことがわかってきました。最近は家庭で手軽に測定できる家庭血圧計が普及していますので、家庭でも血圧を測定することをおすすめします。
  家庭で血圧を測定する場合は、まず早朝の血圧を測定することから始めましょう。朝、目覚めてから数時間は、車でいえばエンジンをかけてスタートするときであり、人間のからだも活動の準備のために大きな力がかかっています。また、一日一回服用の血圧を下げる薬を飲んでいる人にとっては、早朝は、前日の朝食後に飲んだ薬の効果がもっとも低い時間でもあります。脳卒中なども早朝に多く発症することがわかっており、まず朝の血圧がきちんと下がっているかを確認しましょう。
  ただし、その日の血圧が高かったからといって、心配しすぎてはストレスがたまり逆効果です。毎日継続して測定して血圧手帖に記録し、一週間ごとに計算機で平均値を出してみましょう。家庭で測る場合は、一三五/八五mmHg以上が高血圧です。

イラスト

脳ドックのすすめ

 まったく自覚症状がなくても、脳の中で小さな梗塞ができていることがあります。こうした無症候性脳梗塞は、高齢者ほど多いといわれ、脳卒中を起こす危険が高い状態です。最近は脳の画像診断が発達し、こうした小さな梗塞を早期に見つけることができるようになりました。高血圧や糖尿病など危険因子を持っている人は、一度、脳ドックを受診されてはいかがでしょうか。

健康な食生活と血圧管理、定期検診で、病気を予防し、元気で楽しい人生を送りましょう。

日本心臓財団より

日本心臓財団は、わが国三大死因のうちの心臓病と脳卒中の制圧を目指して、1970年に発足いたしました。
 当財団は、研究に対する助成や予防啓発、また世界心臓連合加盟団体としての諸活動を通して、心臓血管病の予防・制圧に努めております。当財団は皆様のご寄付により運営されています。どうぞ皆様のご協力をお願い申しあげます。
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