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循環器検診−生活習慣病の早期発見

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循環器検診−生活習慣病の早期発見
監修:今泉 勉先生(久留米大学医学部第3内科教授) 
あなたは検診を受けていますか
検診でわかる動脈硬化の危険因子図解検診を受けようイラスト 自覚症状がないから検診でチェック
 あなたは定期的な健康診断を受けていますか。職場の定期検診、市町村で行っている一般住民検診、また医療機関の人間ドックなどを利用されていますか。
 定期検診のメリットは、何といっても中高年から増える生活習慣病を早期に発見することにあります。高血圧、高脂血症、糖尿病は、循環器疾患の中で生活習慣病といわれているものですが、自覚症状がなく、知らず知らずのうちに病状が進行するため、サイレント・キラーとも呼ばれています。これらは喫煙と並び動脈硬化の四大危険因子です。動脈硬化が進行すると、脳卒中や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)を発症させます。
 一般検診の項目にはいろいろありますが、とくに循環器の疾患を発見する検査としては、血圧測定(高血圧)、尿糖・血糖検査(糖尿病)、血中コレステロール値(高脂血症)などがあります。また必要により、不整脈や心臓病を発見する心電図検査や胸部レントゲン検査が行われることもあります。自覚症状のない生活習慣病を早期に発見し、早期に治療するために、検診を受けるようにしましょう。


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ホモシステイン動脈硬化の危険因子
バランスのとれた食事にしようイラスト  血管壁を障害し、動脈硬化を促進させる新しい危険因子の指標として、最近注目されているものにホモシステイン(アミノ酸の一種)があります。ホモシステインは体内でつくられ、すぐに分解されるものですが、ビタミンB群(B6、B12、葉酸)が欠乏すると血中に増えてきて動脈硬化の原因になるといわれています。食生活においてもバランスのよい食事をこころがけましょう。

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「軽度」を軽く考えるのは禁物
グラフ・心臓血管系疾患の発症率に及ぼす危険因子の影響  検査値がすべて健常値であればよいのですが、境界域、あるいは軽度の高血圧、高脂血症、糖尿病が疑われる場合、軽度だからといって軽く考えるのは禁物です。とくに一つ一つは軽度であっても、それがいくつも重なると虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)を発症する危険性が非常に高くなります。
 アメリカのフラミンガム地方で行われた研究でも、危険因子が重なるほど心臓病を発症しやすくなるという結果が出ています。
 検診の結果、症状がなくても異常が疑われる場合には、かかりつけの医師とよく相談し、生活習慣を改善し、必要な場合には治療しましょう。

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  将来期待される頸動脈エコー検査
健常者と動脈硬化患者の血管の違い・写真  久留米大学では、一つの試みとして久留米市に近接した田主丸地区の住民検診に、頸動脈エコー検査を加えて行っています。この頸動脈エコー検査は超音波発信装置を首のところに当てるだけで簡便に動脈硬化の進行具合を画像としてみることができます。血管の肥厚がどれくらい進んでいるか、血管に狭窄部位ができているかなどが一目でわかります。この検査により脳梗塞の可能性を予測することもできるので、予防や治療に大いに役立つといわれています。また頸動脈エコー検査の動脈硬化の評価は、全身の動脈硬化の指標にもなります。
 将来はこうした簡便な検査法も検診に取り入れられることになるでしょう。

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