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心房細動治療ガイドライン

1. 治療の進め方

(1) 心拍数100以上の心房細動の場合:緊急の場合は、ヘペリン投与の後、電気的除細動を行う。レートコントロールのためには、心機能正常であれば、β遮断薬、ジゴキシン、ベラパミル、ジルチアゼム、ベプリジルを用いる。WPW症候群があれば、ベラパミル、ジゴキシンは禁忌である。

(2) 心拍数が99以下の発作性心房細動の場合:心房内血栓がなければ、ヘパリン投与後に除細動する。血栓があれば、ワルファリン投与し、3週間後に除細動する。

(3) 心拍数が99以下の慢性心房細動の場合:心房細動が1年以上持続、左房径が5cm以上、除細動歴が2回以上、患者が希望しない、などの場合は除細動せず、抗凝血療法、抗血小板療法を行う。

2. 抗凝血療法の進め方

(1) 基礎心疾患をもつ場合:ワルファリンでコントロールする。INR2.5~3.5を指標とする。これで塞栓を発症したときは、アスピリンかチクロピジンを併用する。

(2) 基礎心疾患をもたない場合:リスクをもつ場合には、抗凝血療法を考慮する。
70才未満ではINR2.0~3.0を目標とする。70才以上では1.6~2.6を目標とする。リスクをもたない場合には、60才未満では抗凝血療法は不要、75歳以下では抗血小板薬、75才以上ではINR1.6~2.6のワルファリン療法とする。

3. 心房細動治療薬の選択

(1) 心機能正常の場合:第一選択はジソピラミド、シベンゾリン、ピルメノール、ピルジカイニド、フレカイニド、第二選択はプロカインアミド、キニジン、ベプリジル、ル、ソタコール、プロパフェノン、アプリンジン

(2) 心機能軽度低下または肥大型心筋症の場合:第一選択はプロカインアミド、キニジン、第二選択はジソピラミド、シベンゾリン、ピルメノール、ピルジカイニド、フレカイニド、ベプリジル、ソタロール、プロパフェノン、アプリンジン、第三選択として、アミオダロン。

(3) 心機能が中等度以上低下している場合:第一選択にプロカインアミド、キニジン、アプリンジン、第二選択として、アミオダロン。

日本循環器学会Circulation Journal 65(Suppl 5) 2001、改訂版 2006を参考に作成

本ガイドライン・エッセンスの要旨は日本循環器学会・その他の学会作成のガイドライン等を参考に日本心臓財団にて要約解説したものです。詳細な情報・転載許諾等はガイドライン末尾の出典論文を参照、または当該学会にお問い合わせください。

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